水と油が反発する性質を応用した版画技法

リトグラフは、版画の一種であり、水と油が反発する性質を応用して制作されるのが特徴です。
石や金属製の板の上に油性の画材で絵を描き、その上から特殊な薬剤を振り掛けて化学反応を起こさせるのです。
さらに、その上に水を落とすことで、水が反発してはじかれて、描画されていない部分には水が乗るようになるのです。
そこにインクを乗せてから、紙を敷きプレス機で圧力をかけることで、絵が写し取られるという仕組みとなっています。
このようにして刷られる版画は、繊細な表現が可能となるのが特徴です。
このようなリトグラフの技法を発明したのは、ドイツのアロイス・ゼネフェルダーであるといわれています。
彼は自分の戯曲を安い方法で印刷できないかと模索していた時に偶然この技法のたどり着いたとされています。
リトグラフの技法は、多くの芸術家たちの間でも利用されるようになり、シャガールなどの有名画家もこの方法を用いてたくさんの名作を生み出しました。

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